第5章 こうなる運命
【 ニノside 】
相葉さんとこんなことになった...
ことが済んで、シャワーで綺麗になってから、
俺は相葉さんのベッドで並んで寝ている...
よく考えると、信じられないこの状況。
流されてこうなった感も、ない訳じゃないけど。
あの瞬間、俺はこうしたかったんだ。
横で元気にしゃべってる『相葉雅紀』が、
好きだ、って...
そう思った。
その気持ちは、嘘じゃない...
これって、よかったのかな?
とも思う自分もいる...でも...
「俺達ってさ、こうなる運命だったのかな~?」
.........
俺が思ってたこと、
悔しいくらいに、そっくりそのまんまこの人が言うなんて...
俺が黙っていても気にしないで、
はしゃいだ相葉くんは、更に話し続けている。
翔ちゃんに捨てられなかったら、
↑いいけどさ...捨てられたって///
俺とこうならなかったかもしれない...
そう思うと、捨てられてよかった~!!って...
↑くどいようだけど、捨てられたって訳でも('ω')
でもさ。
例え二人して翔さんに捨てられてなくても、
↑あなたも捨てられたって言ってるじゃん!!
別の道通ってきても、
俺はきっと、こいつとこうなった...そう思う。
だって、『運命』だから...
どんなに抗っても、きっと俺たちの未来には、
こうしてる絵が、もう決まってたんだ...
『ねえ、千葉なんでしょ?俺も総武線なんだ』
初めて相葉さんがレッスン室に来たあの日。
場違いなバスケットボール持ったこの人に、声を掛けたあの日だ...
だって運命って、そう言うもんでしょ?
......悔しいから、言わないけどね...