第5章 こうなる運命
大きく膨らんだ二つの粒を、代わる代わる、尖らせた舌先で転がすと、かずは身を捩って反応する。
そんなに多い方じゃないとはいえ、
俺だって女性経験はそれなりにある。
まあ、受ける方は翔ちゃんだけだったけど...
その、今まで抱いたどの娘よりも、
俺の下で、今、甘い声で応えるこの人...
二宮和也の方が、ダントツで可愛い...
俺は夢中で、幼馴染の身体を貪った。
耳たぶを甘噛みし、
「かず、可愛いよ...」
と囁いてやると、かずは肩を竦めて身悶えた。
「...あっ..くすぐったよ...雅紀~..」
俺としたことが...
何で今まで気付かなかった!?
こんなにずっと近くにいたのに。
近すぎて、見えなかった...かずがこんなに可愛くて...そして、俺はこんなにかずが好きなんだって...
好きなのは知ってたけど、こういう好きじゃないって。
そう思ってたけど...
...もしかしたらどこかで、それ以上はダメだ、と、
ストップ掛けていたのかもしれない。
かずをそう言う対象として見てはいけないって、
自分の中で、思いに蓋をしていたんだ...
だっていつも、かずといると楽しくて、
かずのことが気になって、心配で...
くるくる変わる悪戯っぽい瞳に、
もうずっと、恋してたんだ、俺。
すっかり硬くなって反り返った中心を、
そっと手のひらで包み、雫を零す尖端を親指の腹で撫でると、かずは切なげな吐息を漏らした。
好きだ...
かずが、好きだ...
かずのことが、大好きだ...
俺は、愛しい人の滾りを、迷うことなく咥内に咥え込んだ。
少し青臭くて...かずの味がした。