第5章 こうなる運命
腰を浮かそうとした俺に、
「あ、そう言えば翔ちゃん、俺たちに聞きたい事あるんでしょ?」
お~っ!そうだった。
ずっと気になって仕方なかったこと。
喉の奥に刺さったままの魚の小骨のように、
俺は真相を知りたかった。
二人の愛の時間に、
イチャイチャ見せられるって分かっていながら、
のこのこついてきた理由...
『どうして3人が付き合うようになったのか??』
だってさ。
まあ、今は相葉くんとニノの二人だけど、
松潤を入れた3人...
どう見ても遊びじゃなくて。
本気の3人って...やっぱり気になるし、
そうなるまでの過程、というか、気持ちの移ろいを知りたい...
これは単なる好奇心じゃなくて。
何というか、俺が言うのもなんだけど。
こっち側に引き込んだ責任と言うか...
重なっていたことはないにしろ、
俺にとっては、肌を重ねた3人...
その時は俺も遊びじゃなくて、
3人のこと...ちゃんと好きだった。
だから...
しっかりと見届ける責任があるんだ。
「で?聞きたいことって?」
「翔ちゃん、俺たちがどうして付き合うようになったのか...興味があるみたい」
「きょ、興味じゃなくて...だから、ほら、えーっと...何と言うか...」
「ふふっ、そんな焦んなくったって。
いいよ~、翔ちゃんが疑問に思ってたこと...話しても...まあ、ちょっとしたドラマだからね...」
ニノはそう言ってふんわり笑った。
それにつられた相葉くんも、にっこり笑った。