第1章 ぶるぅな奴らの日常編
言っても仕方のないことを言って、彼を怒らせた。
当たり前だよ。
俺だって...
逆の立場だったら、すげぇ~頭来るもん。
俺には翔ちゃんしかいなくて、翔ちゃんだけがいればそれでよくって...
他に欲しいものなんか、何もない...
それは、翔ちゃんも、同じ...はずで。
翔ちゃんの胸の中いる。
...もうずっと前から慣れ親しんだ、
大好きな翔ちゃんの厚い胸板...
翔ちゃんの匂い...
息遣い...
鼓動の音...
涙が後から後から溢れてきて、彼のシャツに染みを作った。
翔ちゃんはそれ以上何も言わないで、
ただ黙って俺の背中を優しく撫でてくれている...
.........
「...翔ちゃん...ごめんなさい...
俺...つい、つまんないこと、言ってさ...」
言い合うつもりなんかない。
だって悪いのは俺...
いつだってそうだよ...
年上のくせに、子どもみたいなこと言って、
翔ちゃんを困られたり、怒らせたり...
こんな自分が、ホントにヤになるよ"(-""-)"
......ここはこんなに温っかくって。
安心する...のに...。
これじゃあ、わざと困らせる行動して、
母親を試す子どもと一緒だよ...
前からそうだ。
翔ちゃんは大人で、俺は子ども。
いつも悪いのは俺で、
バカなこと言うのも俺で。
大好きで、
もうこの気持ちを表す言葉なんかない!
そんくらい好きで。
なのに、俺..
何だかバツが悪くて、
顔を上げることができないよ。
すると、そんな俺に、
翔ちゃんが驚くことを言った。