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私立忍高等学校おたすけ部だより(NARUTO現パロ)

第1章 1度は夢にみること。


怪しまれない程度に会場を見渡していた私は、あるひとりの男の子に目を引き寄せられた。

あの憂いを帯びながらも鋭い目つき、寄るもの全てを拒んでいるような雰囲気……。

そう、イケメン発見である。

更にポイントの高い点としては、少し癖のある黒髪だ。

隣の少年もなかなかの好物件だったが、あちらもなかなか……。

(カワイイ系と、もろイケメン系の対極だな)

そんなどうでもいいことを延々と考えていたところ、いつの間にか式は終わりを告げていた。

入場した際に配られた紙にはどうやらクラスの振り分けが書いてあったようで、それに従い各々で移動をするように、との説明が先生からなされた。

金髪少年が明らかに私の持っている紙を見ていたので、私も少年の方を見たのだが、本人はバレていないと思っていたようで、何事も無かったかのように慌てて自分の紙に目線を落とす。

そんな様子にまたもや可愛らしいなぁと感じてしまう。

「ねえ、見せて」

彼が紙を持っている腕を少し引くと、いとも容易くその紙は私の前に現れた。

「同じクラスだね」

表向きでは笑顔で落ち着いた雰囲気でセリフを吐いたが、やったぜ!と内心ではガッツポーズをしていた私である。

「まじかよ!!ぃよっしゃ!」

そんな私に比べ、彼は自分の気持ちに素直らしい。

これから楽しくなりそうだ。
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