私立忍高等学校おたすけ部だより(NARUTO現パロ)
第1章 1度は夢にみること。
今日は記念すべき入学式。
多すぎる桜の木から舞う花びらが門に積もって少々大変なことになっているが、まあ情緒があって良いだろう。
慣れないブレザーを何度も触り、ゴミが付いていないか確認する。
付いてない。よし。
到着が少し遅れたせいか、会場の席はほぼ埋まっていた。
隣は女の子が良かったが、早く来なかったのが悪いんだと自分をさとし、金髪の男子の隣に腰掛ける。
座った瞬間にバッとこちらを向かれて驚いたが、ここで私のイケメンレーダーがビビビッと反応した。
(……なかなか好物件じゃん。)
イケメンというにはまだ可愛らしい、目もくりっとした好青年。
「えーと、おはよう」
「おっおはよう!」
ぴーん!と一瞬で伸ばされた背筋を見て、女の子に慣れていなんいんだな、と勝手に想像。
「同じクラスになれるといいね」
「……!ああ!」
間もなく式は始まり、隣の男の子がすっかり眠りに落ちている中、私はビンビンにイケメンレーダーを発動させて、会場をキョロキョロと見渡していたのだった。