私立忍高等学校おたすけ部だより(NARUTO現パロ)
第1章 1度は夢にみること。
夕日が綺麗に空を照らし始めた頃、私たち女子組は下校の準備をしていた。
いのちゃんは家の用事があるそうで、さっさと支度をして帰ってしまった。
ヒナタちゃんは、学年がひとつ上のお兄さんと帰るらしく、そちらも教室を早々に出た。
サクラちゃんはと言えば、
「下校時間ギリギリまで、サスケくんがどの部活に入るのか調査するわよ!しゃーんなろー!」
と気合十分に教室を飛び出していった。
どんだけ好きなんだよ、という私のツッコミは彼女に届くことなく空気に消えた。
さ、私も帰るかな。
席を立つと、それと同時に教室の扉が開いた。
そこにはシカマルくんがいた。
「あれ、忘れ物?」
「そー」
自分の机をがさがさ漁り、目的のものを見つけたシカマルくんは、教室を出る際こちらに若干振り向いた。
「きりこも帰んだろ。下まで行こうぜ」
ちょっと冷たいと思っていたシカマルくんからお誘いを受け、驚くと共に嬉しくなった私は勢いよく頷いた。
話していると、どうやら家の方向も同じことが判明したので、途中まで一緒に帰ることになった。
(これはドッキドキの青春の!イケメンゲットの予感だぞ、きりこ!
頑張れきりこ!)