第7章 夢の島?
「はっはっはっはっ。いやいやいやいや、ホントにムチャさすなあー」
ルフィはそう言いながら、樽でできた潜水服を軽くコンコンと叩いた。
これはウソップが設計したもので、安全性はあるらしい。
ゾロは不満があるのか、眉間に皺を寄せていた。
「ナミさん!おれが必ず、空への手掛かりを見つけてくるぜ。」
「よろしくね!」
ナミは微笑みながら言った。
ふと、ルフィと視線が合う。
レンは視線が合うと微笑み、グッ!と親指を立てた。
するとルフィもニカッ!と笑い、同じように親指を立てた。
そして3人は、私達に背を向け、水飛沫を上げて海へと入った。
巻かれていた給気ホースが、ガラガラと音を立てて伸びて行く。
「こちらチョッパー。みんな返事して」
すると、次々に給気ホースの先から、声が聞こえてきた。
「こちらルフィ、怪物がいっぱいです。どうぞ」
「ここは巨大海ヘビの巣か!?」
「こちらサンジ、うわっ!!こっち見た!!」
と、3人の報告を聞いたナミは大きく頷く。
「OK」
「OKか!!?」
『OKなんだ…』
「何とかなるわよ。くよくよしないの!!チョッパー、ブレーキしっかりね!」
「うん」
「いやあ、おれ行かなくてよかった」
ウソップはそう言いながら、ふぅ…と胸を撫で下ろした。
すると、遠くから微かに声が聞こえた。声はどんどん近付いてくる。
「サ~~~ルべ~ジ~~~サルべ~ジ~~~♪
サ~~~ルべ~ジ~~~サルべ~ジ~~~♪」
変な音楽と共に、シンバルや笛の音も聞こえる。
「全体~~~~……止まれっ!!!」
ピリリリリリリリリィ~~~!!!
大きな笛の音と共に、メリー号の前に大きな船が止まった。