第6章 空島への道
「骨だけで、そんな事まで割り出せるの……!?」
「遺体は話さないだけ、情報は持っているのよ。探検隊の船なら、色々な証拠や記録が残っていた筈だけど」
「ええ…でも、もう船は海に沈んで」
そう言いながら、ナミが落ちてきた船へと視線を向ける。
「ルフィ!!しっかりしろー!」
「ぶわっぷっぱ、ばすぺて~~~」
「あんた達、何やってんのよォ!!!」
その後、ウソップによってルフィは海から救出されるが、その手には1枚の紙。
すると、ルフィは嬉しそうにその紙を皆の前に広げて見せる。
「「「「「"空島"の…地図!!?」」」」」
「"スカイピア"…本当に空に島があるっていうの!!?」
「いやっほーう!!!空島はあるんだ~~~~!!!夢の島だ!!!夢の島へ行けるぞォ!!!」
ルフィとウソップとチョッパーは肩を組んで、騒ぎ始める。
しかしこれは、あくまで"可能性"にすぎない。世の中には嘘の地図なんていっぱいある。
そうナミが告げると、3人は落ち込んだ。
しかし、空島への行き方がわからない。
ナミはそう言いながら船のマストを悔しそうに殴る。ルフィはそれでも何とかしろ!と無茶振りをする。
「…ラチがあかないわ!とにかくこれじゃ、船の進めようがない…!!だって指針は"上"を向いてるんだもん。
今必要なのは、ロビンの言う通り"情報"よ!!
あんなでっかい船が本当に空へ行ってたんなら、この船が行く方法だって必ずある!!
何とかして、さっきの船に乗ってるハズの記録を引き出しましょう!!」
「でも船は、もう完全に沈んじまったぞ」
諦めきれないナミは拳を握りしめ叫ぶ。
「沈んだんなら、サルベージよっ!!!」
「「よっしゃあああ!!!」」
「できるかァ!!!」
意気込む3人に、ゾロはツッコミを入れる。
何故かルフィは網を、ウソップは釣竿を手にしていた。
すると不意に、チョッパーがサルベージとは何かと聞いて来た。
『えっと、沈没船を引き上げる作業でしたよね。ロビン?』
「ええ…でもあの船はムリね。大きすぎる」
それを聞いてチョッパーは納得したようだった。
しかしナミは、どうしたら良いものかと額に皺を寄せて悩んでいた。
そこでふと、レンが口を開く。
『あー、私からひとつ提案が…』
と、ある物に目を向け微笑んだ。