第2章 マスターと青い石
翌日
時間というものは、あっという間に過ぎる。
時は放課後━━。
私とかえでは例の、カフェの前にいた。
『作者、はしょり過ぎだろ!!?もう放課後!?』
「ん?レンちゃん、何か言った?」
『な、何でもないよ~』
「んじゃあ、入ろっか」
二人はドアを開けて入る。カランカランと音がした。
いらっしゃいませと、年相応のマスターらしき人が顔を上げ、答える。店員はその人しかいなかった。
ちなみに店の中には、私たち以外お客はいなく、貸し切り状態だ。
「良い感じだね~。私、こういう雰囲気好きだな~!」
『うん!The カフェだね!』
「そりゃ~、カフェだからね!?」
すると、マスターがメニューを持って来たので私たちはアイスコーヒーを二つとアイスクリームを二つ頼んだ。
秋と言っても、まだ少し暑い。
その後は二人で、だらだらと喋っていた。そこで私は、昨日のことを話してみた。
かえでも私と同じくオタクなので問題ないはない。
「いいな~!私もルフィ達に会いたいな~!」
『ん~。でも、やっぱり、夢だったのかな…』
「夢でもいいじゃん!!会えたんだか……」
二人で話していると、スマホが鳴る。
かえでのスマホだった。
「ごめん、カズ君からだ。ちょっと席外すね」
『彼氏か、ごゆっくり~』
私がそう言うと、かえでは携帯を持って店の外に出た。