第7章 嫉妬。
先ほどまでセックスしていたのは孝支なのに、思い出すのは灰羽くんとのセックス。
ふと目を瞑り、灰羽くんの存在を想像しながら身体を刺激すれば、急激に高まる身体。
胸の突起と、熟れた肉芽、同時に弄れば灰羽くんとのセックスを思い出して膣の奥がきゅんとうずく。
どうにも我慢ができなくなり、私は1度浴室から出るとお風呂の目の前、廊下の収納の一角にある手のひらより少し大きなサイズの箱を取り出す。
ダイヤルタイプの鍵を外し中から取り出すのは男性器を模した振動しないタイプの大人のオモチャ。
床に吸盤でソレを取り付けると、シャワーを出したままそれに跨る。
白濁と愛液で濡れた膣は抵抗もなくオモチャの男性器を飲み込んでいく。
腰を振りながら先ほどのように胸の突起と肉芽を弄ると頭が痺れるような感覚。
「はいば…く……りえ…ふ…く…」
すき。
すき。
孝支に激しく抱かれて余計に気がついた。
私、やっぱり灰羽くんがすき。
灰羽くんを思いながら達した後、私はシャワーのお湯を纏いながら泣いた。
灰羽くんが好き。
でも、孝支のことを裏切れない。
苦しくて、苦しくて、どうしたらいいかわからない。
自分の気持ちが、わからない。