第7章 嫉妬。
私が潮まで吹いて満足したのか、孝支は2度目の射精の後眠りに落ちた。
もともとお酒を飲んできていたからかすっかり熟睡している。
そんな孝支を起こさないようにそっとベッドから抜け出ると、私は体を洗うため、転々と寝室や廊下に落ちる服を回収しながらお風呂に向かった。
浴室に入りシャワーを出して気づく、違和感。
秘部からたらたらと白濁が流れ落ちていた。
なぜだろう。
それを見て急激に身体の熱がなくなっていくのを訳がわからないまま感じていた。
冷えた体に暖かいシャワーを浴びせながらナカの精液を掻き出そうと指を差し込む。
お腹に力を入れながら、1本、2本と差し込んだ指でナカの液体を掻き出す。
ただ虚しい行為。
そんな行為の中、私はなぜか灰羽くんを思い出していた。
灰羽くんだったらどんな風に感じさせてくれたかしら。
灰羽くんだったら私、もっと腰を振っておねだりしたのかしら。
考えることすべてが灰羽くんのことばかり。
カラダだけの浮気で止めるはずだった。
ココロまで灰羽くんに持っていかれる前に別れなければ。
そう思って離れた。
離れた…のに。
私、カラダもココロも灰羽くんを欲している。