第5章 平穏な、日々
side菅原
「文乃、着いたぞー?」
そう声をかけるけれど、全く起きる気配のない文乃。
まあ、ワインを飲ませすぎた俺が悪いけど。
マンションの駐車場に車を戻すと、俺は文乃を横抱きにして家へと戻る。
すっかり寝入ってる文乃をベッドに寝かせると、文乃はもぞりと体を動かし猫のように体を丸める。
「化粧落とさないと…」
起こそうとして肩を叩き、やめた。
酒のせいで真っ赤な頬
唇から溢れる吐息
乱れた髪の毛
洋服の下の白い肌
そして、ふわりとしたスカートから覗く際どい下着のライン。
ぶわり、と顔に熱が集中する。
大事すぎて、大切すぎて抱くことすら躊躇うほどだったから…
ここまで”抱きたい”と思ったのは久しぶりだ。
「そのままじゃ寝づらいから…」
なんて言い訳しながらストッキングをそっと脱がせると、ピンクの薄く透けた生地を黒のレースで縁取った下着が見える。
その中心の他より色濃く変化した場所も。
スカートのファスナーを下げブラウスをたくしあげれば下着とお揃いのブラジャーがたわわな胸を包んでいる。
そっと背中に手を差し入れブラジャーのホックを外すと、ぷるんと震える胸。
緩んだブラジャーをたくし上げ下から包み込むように胸を揉むと、文乃は小さく声をあげた。
やわやわと胸を揉みながら赤く染まる胸の突起を口に含むと、聞こえる艶かしい吐息。
片方を口に含みながら、もう片方を指でころころ転がせば小さく喘ぎながら太ももをもぞもぞ擦り合わせている。
限界だった。
俺の肉棒は久しぶりに痛いくらい張り詰めていた。