第5章 平穏な、日々
side菅原
乱した服をうまく脱がせると、自分も裸になる。
文乃は下着が意味をなさないくらい秘部を濡らしていた。
挿れたい、という気持ちを抑えながらナカをほぐすために指を差し入れたが、それも必要ないくらい蕩けきっているナカ。
すぐに指を引き抜き、俺は枕元の引き出しに入っている避妊具をひとつ取り出した。
夫婦と言えども、今は2人とも仕事が大事。
子供はもう少し後と決めてあるから、セックスの時は俺は必ず避妊具をつけ、文乃はピルを飲んでいる。
まあ、文乃の場合はひどい生理痛を抑えるためのものでもあるけれど。
封をあけ、避妊具を自らに纏わせると入り口に肉棒を擦り付ける。
「んんっ…」
寝ていても、肉棒で入り口をなぞられているのがわかるのか小さく喘ぎ声を出しながら、入り口を締めるように腰を動かす文乃。
「挿れるよ…?」
念のため、確認するように声に出すと、俺は文乃のナカに肉棒を沈めた。
解していないからか、いつもよりぎゅうぎゅうに締めつけるナカ。
気を抜いたら持っていかれそうで思わず腰を止めると、ふるりと文乃の身体が震え、ふ、と文乃の瞳が薄く開く。
「文乃…?」
「…っ…焦らさ…ないで…もっと…」
奥へと誘うように動く膣壁。
俺の引けた腰に絡まった白く細い脚。
身体全体で誘惑する文乃に我慢ができなくなって、俺は残りの肉棒を一気にナカに押し込んだ。