• テキストサイズ

秘密のあいらぶ・ゆー【HQ】

第12章 静かな波が、跳ねる。





「なあ、文乃。それは何に対しての”ごめんなさい”?」




その言葉にす、と頭が冷えた。

私は何に謝っているのだろう。



灰羽くんと、赤葦くんとホテルに行ったこと?

孝支に嘘をついて帰宅を遅らせたこと?

いや、

違う。








「灰羽くんをすきになってしまって…ごめんなさい。」


そうだ。

私は1番に孝支を愛していなければいけない。
でも、いま1番に心にいるのは灰羽くん。

だから、謝ってるんだ。

「孝支を1番に愛せなくて…ごめんなさい。」

涙が次々溢れ出して止まらない。

堰を切ったように溢れ出る涙を2人で流しながら、
私たちはいつのまにか寝てしまっていた。

/ 200ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp