• テキストサイズ

秘密のあいらぶ・ゆー【HQ】

第12章 静かな波が、跳ねる。














「灰羽のにおいがする。
賢い文乃ならわかるよね。」










嗚呼、やっぱり、駄目か。

いつもと同じ優しい声
優しい口元。


だけど、目が笑ってない。




ぎじり、鳴るスプリングがやけに響く。

「なあ、文乃。なんでだべ。」

ぷつり、ぷつりとワイシャツのボタンが外される。

「俺じゃ、駄目?」

外されたボタンの隙間から下着が脱がされる。
肌に冷たい雫が落ちる。



「俺さ、ずっと文乃が好きなんだ。」


「初めて会った時から好きなんだ。」






「なんで俺から離れて行くんだよ。」


嗚咽交じりになる声が、耳をすり抜けて行く。








もう、どうしたらいいのか







わからない。


/ 200ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp