第11章 視感。
触れる灰羽くんの指。
剃られたこと、そして見られたことにより溢れる蜜を絡めた指は、浴室のライトで灰羽くんの指をてらてらと光らせた。
「とろとろ…そんなに感じちゃうんですか?」
ねろりと自らの唇を舐めながら、灰羽くんはニヤリと笑う。
緑の瞳は熱を帯び、私を視姦する。
「本当にエロいっすね、椎名さん。」
そう言いながら灰羽くんは私が開いた足の間にしゃがみこみ、くすり、笑う。
「あ…ゃ….」
まさか、そう思った次の瞬間、灰羽くんの舌は私の秘部を這っていた。
蜜が溢れる秘穴
赤く熟れた肉芽
黒い茂みに隠されていた肌
じるり、と音を立て蜜を啜る灰羽くん。
目が
耳が
そして粘膜が
体全てが灰羽くんのなすことに感じてしまい、頭は真っ白。
とめどなく溢れる嬌声がお風呂場で反響し、理性を薄れさせていく。
「はいばっ…くっ…やめっ「ココ、自分から押し付けてくる癖に何言ってるんですか?」
びりびりと電気が走るような快感。
飴玉を舐め転がすように敏感な肉芽を、灰羽くんは舌で転がしていく。
「ああっ!だめぇ!」
「椎名さん、ここが空いてますよ?」
後ろから伸びる手。
それは私の胸を鷲掴み、先端を厭らしく嬲る。
「本当に厭らしいカラダですね、椎名さんは…」
身体の性感帯をくまなく愛されているような感覚に、ぶるり、脳まで震えそう。
「や…も…っくっ‼︎」
赤葦君に胸の頂と耳を
灰羽君に肉芽と膣口を
一度に犯され、私の身体は絶頂を迎えた。