第11章 視感。
side灰羽
ふ、と目を覚ませばいつもと違う天井。
サラサラのシーツを体にまとわせ、ごろりと体の向きを変えて気づく。
寝入るときに隣にいたはずの椎名さん、そしてソファで寝たはずの赤葦さんがいないことに。
さすがに外にはいかないだろう。
でも2人同時にトイレってのもありえない…
そう考えていれば、不意に聞こえ出したシャワー音。
もしやと思い近くにあったタオルを腰に巻き風呂場へ向かえば、ガラス越しに見えるマットの上に座り脚を開いた椎名さんの姿。
焦って、椎名さんの名前を呼びながらドアを開ければ、恥ずかしそうな椎名さんと、服を着たままの赤葦さんの姿。
「なに、してんすか?」
そう問えば、赤葦さんは椎名さんに指示をして、俺に向かって脚を開かせる。
「あんまり…見ないで…」
おずおずと俺に向かって脚を開いた椎名さんのソコ。
先ほどまであったささやかな黒い茂みがなくなり、卑猥に開く秘部や、赤く熟れた肉芽を惜しみなく晒していた。
「これ、赤葦さんが…?」
聞けば赤葦さんは至極面白そうににやりと笑う。
「そう。でも合意の上だよ。」
椎名さんは恥ずかしいのか、顔を真っ赤に染め視線を横にそらした。
しかし、丸見えになった秘部からは新しい蜜が溢れ出している。
本人もそれに気づいているのか、入り口がキュッとしまった。
「やばいっすね…丸見え。」
正直に漏らせば、椎名さんは小さな声で、見ないで…と呟く。
「見てもらえばいいじゃないですか。」
そう赤葦さんが言い、隠そうと伸ばしていた椎名さんの手がピタリと止まる。
「ね、見せて?」
甘えるように強請れば、椎名さんはぱちり、と一つ瞬きをし、自らの脚を左右に広げた。
見られて、恥ずかしくて、濡れる。
そんな椎名さんがエロくて、綺麗で、
俺はつい、下の口に指を伸ばした。