第11章 視感。
「じゃあ寝てください。」
プレイ用のマットが敷かれ、そこに誘導される。
素直に寝転がれば、赤葦くんが私に指示を出す。
「足開いてくださいね?さっき灰羽とセックスした時くらいに。」
さっき…って…
「足、限界まで広げろってこと?」
「じゃないと剃れませんよ。できれば自分で足を抱えてもらえればありがたいです。」
それは自ら秘部を見せびらかすように広げろということ。
きっと嫌だと否定しても赤葦くんはやめてくれないだろう。
観念してそっと足を開けば、赤葦くんは私の方におもむろに手を伸ばす。
「足りませんよ?」
伸ばされた左手は私の右の膝裏をぐいと押す。
自然と足が広がり、恥ずかしい場所がかぱりと開いた。
「これくらい開かなきゃ…ね。」
きっと、赤葦くんには見えているだろう。
開いた瞬間、秘部から流れ落ちた愛液が。
「じゃあ自分で足を開いていてくださいね。」
そう言うと赤葦くんは備え付けのボディソープを手に出し泡をたて始めた。
赤葦くんは私に羞恥心を与えるためにわざとゆっくり泡をたてる。
手の中の泡がたておわったのか、私の方を見た赤葦くんは口端をくいと上げ、にやりと笑う。
「しっかり、広げていてくださいね?」
そう言うと赤葦くんは私の股にあわあわに泡だてた泡を塗りつけた。
その手は泡を塗りつけながら、私の敏感な部分を刺激していく。
「…っ、赤葦くんっ、そこ…」
「ああ、カミソリで間違って切らないように目立たせようと思ったんですが…
感じちゃいました?」
そりゃあ、敏感な部分を擦られれば身体は嫌でも感じてしまう。
ひくひくと秘部をひくつかせてしまい、余計に赤葦くんを煽ってしまう。
「ほんっと…淫乱ですね。
じゃあ剃りますよ?」
肉芽から離れた手。
その手はT字のカミソリを握っている。
赤葦くんは秘部に手を添えると、下生えをなぞるようにカミソリを動かしていった。
下手に動けば切れてしまうと言う恐怖で身体が固まる。
だからか、赤葦くんが終わったと声をかけてきたことに私は、びっくりしたと同時に全身の力が抜けた。
「お湯、かけますね?」
そう言われ、暖かなお湯が秘部にかかる。
隠すものが何もなくなったソコを見れば、羞恥心で頬が染まる。
「綺麗になりましたね。」
そう赤葦くんが言ったと同時、焦った声とともに浴室のドアががばりと開いた。