第11章 視感。
side灰羽
「あああああんっ!」
ぐぢゅん、と卑猥な音を立てながら俺の肉棒を飲み込んだ椎名さん。
一気に奥まで咥え込んだからかふるふると身体は痙攣するように震え、膣内も収縮を繰り返す。
「イきました?」
体を支えながらそう問いかけると、はふっと苦しそうに息を吐き、言葉にならない息を吐く。
そんな椎名さんを見てニヤリ笑う赤葦さん。
赤葦さんはおもむろに立ち上がると、俺の足をギリギリまで閉じさせ椎名さんの力の抜けた足を俺の外腿に引っ掛ける。
そのまま俺に足を開くように指示するので、椎名さんの足も一緒にがばりと開いた。
「いいですねその格好。
椎名さんの恥ずかしいところ全部丸見えですよ。」
そう。
今の椎名さんは、ツンと固く尖った胸の突起も、散々焦らされて赤く熟れた肉芽も、俺の肉棒を加えだらだらと愛液を垂らす膣口も、目の前に座る赤葦さんに見せつけているのだ。
「さっき目隠し取って欲しいって言いましたよね?
じゃあ、今取りますよ。」
そう言って素早く目隠しを取った赤葦さん。
達したばかりの椎名さんの虚ろな瞳にゆっくりと光が差す。
そして赤葦さんが少し場所を移動すれば、目の前にある全身が映る鏡に自分の状況が映りこんだ。
「あ….や……」
羞恥で先ほどよりも赤く顔を染める椎名さん。
無意識に体に力が入りぎゅっと俺の肉棒を締め付ける。
「ほら、さっき俺が言った通りじゃないですか。外したら余計に恥ずかしいって。」
椎名さんは足を閉じようとするけれど、俺の外腿に椎名さんの足が引っかかり、閉じることができない。
さらに、体に力が入らないようで体を起こして地面に足をつけることもままならない。
胸や秘部を隠そうと伸ばした手は俺が片手で一纏めにした。
「赤葦さん、俺のネクタイ貸してください。」
赤葦さんが先ほどまで椎名さんの目を隠していた俺のネクタイを空いた手に乗せる。
俺はそれを椎名さんの束ねた腕に、跡にならないように巻きつけた。
「これで、抵抗…できないですね。」
そう、耳元で囁けば、膣の奥がきゅんと締め付けられた。