第11章 視感。
身体の疼きに耐えられなくなった私は、口を開くと卑猥な言葉を口に出していた。
「はいばくんの太くてながいの…ナカにハメて、おく、ごちゅごちゅってしてぇ?
ナカもクリもおっぱいもぜんぶいっしょにシていっぱいイかせてほしいのぉ…」
崩壊した理性の中、発言した言葉。
それを伝えた瞬間、かちゃかちゃという忙しない音。
そして顔にかかる暖かい何か。
「くっそ…やばいな…」
「あっ!赤葦さんっ!」
頬についたソレを舐めとると、口に広がる”雄”の味。
そっか…
「射精…?」
「俺だって我慢したのにー!」
灰羽くんの駄々をこねる声と赤葦くんの荒い息。
そして香る、精液独特の香り。
「わたし…えっちだった?」
そう聞けば、開かれていた左足が自由になり、代わりに足首を掴まれながら前へと伸ばされ、足の甲に温かい何かが触れた。
「はい、俺が射精するくらいには…やばかったです。」
足の甲にあたる温かいもの。
たまに硬い何かに変わるソレはきっと赤葦くんの口だろう。
「じゃあ、もっと見て?
私、赤葦くんのこと、何度でもイかせてあげる。」
「俺が降参するか、椎名さんがイき狂うか、灰羽がダウンするか…
さて、どれでしょうね。」
挑発するような物言いにぞくりとする背中。
私は乾いた唇をぺろり、舐めた。