第11章 視感。
「今、どんな風になってるか教えてあげますね。
さっき灰羽に触られたクリトリス、真っ赤に腫れてむき出しになってますよ?
膣の入り口も愛液でぐちゃぐちゃとろとろ。入り口どころか尻の穴の方まで流れ落ちてます。
あ、見られて感じました?
ひくひくしてた入り口、今きゅって閉じましたよ?
愛液もまた溢れてきたし。
あーあ、シーツ椎名さんの愛液でシミになってますよ?
漏らしたみたいにぐちゃぐちゃ。」
赤葦くんは、淡々と今の私の秘部の状況を説明する。
恥ずかしさでいや、だとかやめて、などと否定の言葉を吐くが、赤葦くんは聞いてくれない。
それも恥ずかしげもなく卑猥な単語を並べ立てるものだから、余計に羞恥を煽った。
「赤葦く…も、いいから…」
「俺の言葉で感じてるんですね。
入り口ひくひくさせて…
灰羽に触って欲しくてたまらないんじゃないんですか?」
くすり笑う赤葦くんの声。
それに重なるように耳元で聞こえる灰羽くんの声。
「気づいてますか?乳首、自分でシャツに擦り付けてるの。
触ってないのに固く尖って、触られるの待ってるみたい。」
「ほんとだ。気持ちいい?椎名さん。」
「も…わかんな…」
触って欲しい。
絶頂に導いて欲しい。
触る前からこんな風なんだから、触られたらどうなってしまうのだろう。
そんな恐怖すらも打ち消す好奇心。
「…さ、わって…?」
耐えきれずに呟けば灰羽くんの手で開かれていた足がさらに開く。
「何処をですか?どういう風に触って欲しいですか?自分はどうなりたいですか?
ちゃんと言わなきゃ灰羽は触りませんよ?」
恥ずかしくてたまらない。
それでも触ってもらえるならと私は口を開いた。
「あ…の……おっぱい…ちくび…指でころころって…」
「後は?」
「くり…とりす…つまんでくりくりって…」
「後は?」
「ナカ、指…いれて、ほし…」
「指だけ?」
「指だけじゃ…や…」
「じゃあ何が欲しい?そのぐちゃぐちゃな入り口に何ハメて欲しいんですか?」
煽るような赤葦くんの口調。
私の羞恥心を煽るような発言。
焦らされ熱くなった頭と身体は、もう言うことを聞かなかった。