第1章 はじまり
「濡れすぎ…そんなに気持ちいいっすか?」
「あっ…気持ち…いいっ!」
腰を舐められ身悶える私を見て、灰羽くんは何を思ったのか、蜜壷に指を差し入れた。
「っ!んんっ!」
「ナカぐずぐずにとろけてますよ?聞こえます?」
そう言い指を動かす灰羽くん。
絶妙なタイミングでいいところを擦られ身体はもう限界。
「も…欲し……」
肩越しに後ろを振り向けばにやりと笑う顔が見えた。
床に放置されたスラックスから財布を取り出した灰羽くん。
中から銀色のパッケージを取り出すとそれを自身に装着した。
ぐいと腰を引かれ、一気に侵入する肉棒。
ギリギリで保っていたはずの理性が、弾け飛んだ。
「やっ!ああああああっ‼︎」
ただ、進入しただけで私の身体は達してしまったらしい。
灰羽くんに支えられた腰以外、くたりとシーツに沈み込む。
「挿れただけでイくとかヤラシーっすね。」
にゅぷっと音を立てて肉棒を抜いた灰羽くん。
そのまま私の体制を正常位に変え足を抱えると、また容赦無く奥まで突き立てた。
「…っ!あんっ…!」
「っ…締め付けやばっ…」
ハーフだからか、灰羽くんのモノは大きい…みたい。
通常では届きにくいとされている子宮の入り口を肉棒の先でぐりぐりと抉る。
息ができないほどに感じている私の身体。
それを見て気を良くした灰羽くんは抱えていた私の足を下ろすと、私を抱きかかえ身体を起こす。
対面座位。
肉棒がさらに深く刺さり頭は真っ白。
何も考えられない。
考えたくない。
「あっ!奥っやあんっ!」
「イきっぱなしですね。ナカ、俺のぎゅうぎゅうに締め付けて離そうとしないし。」
「気持ち…はいばくんのおっきくてあつくてきもちいの止まんないっ…!」
「椎名さんのイき顔やばいエロい。
マジで俺のものになって?」
そう言いながら噛みつくようにキスをする灰羽くん。
私から舌を絡めれば、灰羽くんはラストスパートをかけるように先ほどよりも激しく腰を穿つ。
キスで口を塞がれていてよかった。
すき、なんて
よけいなこと言いそうになってしまうから。