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君との時間。

第5章 学生になりましょう【キングVer.】


「オイラはキミが教えて欲しいことは教えたよね?それに何でもするって言ったじゃない。オイラにも付き合ってもらうよ」

とん、と壁に追い詰められる私。
やばいやばいやばい...
なんでこうなった!?

ーーーーー

迫る期末テスト。
私は下から数えた方が早いくらい成績が良くない!
前回中間はキングに教えて貰ってかなり良かった!真ん中くらいまできてたもん。
そこで私は今回もキング様にヘルプミーしようと思う。
狙うは放課後の今しかない!!
ということで、

『キングー!今回のテストの範囲もお願いっ!』

教科書、ノート、参考書をずしっと持ってキングの前に立つ。

「えー、中間からそんな経ってないんだからさー...自分で出来るでしょ」

『そんなこと言わずに...キング様ぁー...あ!ね、ね、なんでも!お礼になんでもするからお願いだよー!』

「えー...」

だるそうな目でじと、と私を見るキング。

『だ、だめ...?』

はぁー、と深くため息をつきがた、と立ち上がりカバンを持って私と向き合う。

「じゃあ図書室に行くよ。教室より涼しいとこがいいから。
なんでもしてくれるんでしょ」

『するする!パシリでもなんでもするから!ありがとーっ!!本当に助かります!!』

「はいはい」

この時私には背を向けていたから分からなかったの。キングが妖しい笑みを浮かべていたことを。


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