第2章 -ドライブデート-(花巻貴大)
「な?お尻…浮かして?」
「や…やだ‼︎座ってるのにムリ‼︎」
「ほら、赤だしさ♪」
赤信号で止まったコトをいいコトに、貴大はさっきよりも力を入れて、わたしのジーパンを下げようとする。
「ダメ…‼︎ぁ…青‼︎」
少しだけ下げられてしまったジーパンをそのままに、貴大はまた下着越しにわたしの弱いトコロを攻め続けた。
「な…?オレのも触って?」
貴大は左手で、わたしの右手を持ち上げると、自分の膨らみへ誘導した。
予想はしてたけど…貴大の…は、大きく硬くなっていた。
「ん♪気持ちい♪もっと力入れて?」
「…っ‼︎」
甘えるように言う貴大がなんだか可愛くて、一瞬甘やかしてしまいたい錯覚に陥る。
「や…やだ‼︎」
わたしの手を誘導した後の貴大は、またわたしを刺激していたので、わたしは慌てて手をはなした。
「ふぅん…でも、ココ、ヤバそうだけど?」
「…っ⁉︎やっ‼︎」
ほんとはわかってた。貴大を甘やかしたい錯覚じゃなくて…わたしのほうがほんとは限界…でも、こんな車の中でなんて…言えない。
「んっ♪ほーら♪なんでこんなに濡れてんのかな?」
「やぁっ…」
貴大の指先がついに下着の中に浸入してきた。
つまり…直接刺激されている。
この状況と直接の刺激…横目に見える貴大の色っぽい顔…
もう…
ダメ…
「貴大…」
「なぁに?」
貴大はさっきまでイタズラしていたのに、わざと手をハンドルに戻し、返事だけしてきた。
「…っ⁉︎」
わたしは恥ずかしかったけど、ゆっくり貴大の耳元に顔を寄せた。
「貴大…シ…たい」
「…っ⁉︎ん♪ショージキでよろしい♪」
満足げに貴大が答えて、ほんの少し悔しい気持ちになる。
「でも…やっぱり車はイヤ…」
「えー?」
「お願い…」
「しょーがねーな…んじゃ、あそこ?」
貴大は、まるでホテルの場所を把握していたかのように、すぐに見つけて、車を飛ばした。
「部屋…空いてなかったら、ココな♪」
「…っ⁉︎」
不敵な笑みを浮かべながら。
---End---