第2章 濵田崇裕
『濵ちゃん…』
探しに探しまくってたどり着いて、
傷だらけで男に胸ぐら掴まれたがいた
なにしとんねん、
自分でも驚くほど低い声が出て、
だけど俺がヒョロい身体しとるからか、
相手の男は鼻で笑った。
「こいつが浮気するからやで?
他の男チラチラ見て、浮気と一緒やろ?」
『見てへん!!』
「うるせえ!黙れ!!!」
怒鳴られてビクッと怖がる。
まるで、
いつも怒鳴られ慣れてるよう
「退け!!!」
男を押しのけて、
座り込むを立ち上がらせる
「大丈夫か?帰るで」
『濵ちゃん…』
「もう〜全くお前は。
なんで俺に言うてくれへんの〜」
おちゃらけて言う俺に驚いているのか、
目をまん丸にして俺を見ていた。
『だって…怖かった…』
「あんなあ?誰か知らんけど、お前、
を傷つけるぐらいなら、
近づかんといてくれる?」
「は?」
「俺はと仲良いから我慢してた
けど、俺はお前を許さへん、覚悟しとけよ」
君さえいれば我慢出来るねん、
何十年、俺はそう言い聞かしてきた
その結果でこれなら。
ほんまに俺のもんにしたかった。
だから、もうええよな?
「、俺にしいひん?」
end.
『濵ちゃん…いつもありがとう』
「早く俺のこと好きになって」
『ふふ、もう好きやで』
「嘘つくなやアホ、俺待つの得意やから」
『ありがとう』
「ずっと俺だけを見てたらええねんで」