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俺らと粉モン食べへん?

第7章 小瀧望






一人歩く廊下から、

見えてしまった先輩と女の人。



なーんだ、とっくに私の
この恋心は空回りしてたのか


せやのにごめんなんて、

律儀に返事して
大丈夫?って心配して


お人好しな先輩に、

私は、私は、
1人ウキウキしてたんや…



『…っ最低やんか…』


お前みたいなのは嫌いって、

いっそ、思いっきり
罵ってくれれば私だって。

あなたを嫌いになれたのに。


私が得たのは、

"まだ私があなたを好き"って気持ち




こっちを向いて。

2番でも、なんなら、
慰めの存在でもええから。

だから私のこと好きと言って。


「先輩を泣かすあいつは大嫌いや」

『…小瀧くん…』


「好きになる側は、少しのことで
舞い上がって期待して更に好きになんねん
その分、イライラしてモヤモヤして
何でもない人の事を嫌いになったりする
何かされたわけやないのに最低や」

小瀧くんは、

私の顔を見ずに
ただ隣に立ち外を見つめる。


「好きになられる側は、
いつだって平然とした顔で
都合良く考えてんねん。なあ?」
『小瀧くん?』

「それでも好きになる側はな、
好きなったやつがフラれて落ち込んでたら
俺にしときって、都合のええ奴になるねんで?」




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