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俺らと粉モン食べへん?

第5章 神山智洋






いつものように朝ごはんを作って、

彼に【料理上手なったなぁ?】って
褒められたくて自炊する。

最近はお弁当も作るんだよ?凄いやろ?


昔は失敗ばかりしては

切った指に絆創膏を貼って
見るに堪えない絆創膏だらけの指に

あなたは【ぶきっちょやな】って笑ってくれる



ご飯を済ましてしまって、

着替えと、
お化粧と、の前に洗面と歯磨き。


甘えん坊な私は貴方に

【はよせな遅刻するんやからぁ】

なんて急かされるまで
ダラダラしちゃっていたね。


今はもう自分でテキパキできるねんで


成長したやろ?




お化粧だけはめちゃくちゃ上手くて、

髪の毛のセットもお手の物。


だからよく出掛ける前には
貴方の寝癖を直してあげたりして。


【ほんまこれだけは器用やねんから】


羨ましいわぁなんて微笑む貴方に
お互い様やんって微笑み返す。



髪の毛を縛って、

スーツ姿を姿見で確認して
『行ってきます』


頑張るからねって気合を入れて
そう放った言葉は一人きりの部屋に吸い込まれる







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