第4章 重岡大毅
「あ、そう言えば知らんわ!だれ?」
「アホお前!だれって聞き方はないやろ!」
バシッと思いきり頭をひっぱたく。
…痛そう
『、と言います』
「ちゃんな!俺は重岡大毅!」
よろしく!と手を無理やり握って握手。
そして重岡くんは淳太さんと
帰って行ってしまった
元気な人だったな〜なんて思いながら
私はようやく本に戻ろうと
開いた瞬間だった
「あーお待たせ!帰ろ〜」
『タイミング悪。』
「え!?なんかごめん!」
『まあいいや、帰ろう照史くん』
この本はまた来た時に読もう。
それに重岡くんのおかげで
待つ時間も楽しかったしな〜。
「なーにニヤニヤしてんねん」
つん、と頬をつつかれる。
『照史くん、重岡くんって知ってる?』
「知っとるで。友達やもん
あれ?、知り合いやっけ?」
『今日はじめて喋ったの
すごい面白い人だった〜!』
また話せるかな〜って
鼻歌うたいながらスキップしてたら
後ろを遅れて歩く照史くんは
「…え、え、?」
と戸惑っていた。
end.
君が笑ってくれた。
話すきっかけはなんでも良かった。
次はどうやって連絡先を聞こう?
淳太の横を歩きながら笑う俺を見て
「仲良くなれるとええな」
そう笑った淳太が俺にメモ紙を手渡してきた。
「…なんで知ってんの気色悪い」
「おい!照史が友達やって聞いたんや」
「ええ…?」
「信じてへんやろ、ほんまやから」