第4章 重岡大毅
"すぐ来るから図書室で待ってて"
友達にそう言われ、
自分のと友達の荷物持って図書室へ
普段あまり来ないせいか、
何だか物珍しい感じがして
緊張した。
たくさん並ぶ本から適当に
手に取った小説を持って席に座った。
読んでみたら案外おもしろいもので、
小説に集中して
たぶん1時間ぐらい経ってたと思う。
「…ふふ」
時おり聞こえる笑い声。
最初は無視して集中してたけど
定期的と言っていいほど聞こえる笑い声に
私もさすがに気になってそっちを見る
「…んふふ」
楽しそうに本を読みながら
口元手で隠し、笑いをこらえてるみたい。
「あはははは」
遂に大声で笑い出した。
何がそんなに面白いのか分からないけど
さすがにやばいと気づいたのか
彼は焦った顔でまた口元を手で隠した
「…あ、すみません」
『楽しそうですね』
少し嫌味っぽく言った言葉に
彼は照れたように頷いた