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俺らと粉モン食べへん?

第4章 重岡大毅





数十分後、


しげくんが走って戻って来た。



「そんで流星がさぁ〜…」
『流星くんって面白い人なんだね』
「せやねん!今度、紹介したるな!」
『うん、楽しみにしてるね』


「…」


何も声をかけないから振り向くと、

しげくんはムッと膨れて拗ねていた


『おかえり、しげくん』
「…ん、ただいまあ」
「遅かったなあ〜」
「…濵ちゃんが呼んでたで」
「え?俺も?なんで??」
「知らんわ、はよ行け」

「…っわぁ、あぶねっ!」


動かない小瀧くんを無理やり押し出し、
小瀧くんも仕方なく立ち去る


「…なんの話してたん?」

『なんだったっけなあ
流星くんって人のお話だよ』
「ふうん」
『面白い人なんだね
今度紹介してくれるんだって』
「別に会わんでええやん…流星なんかに」


なんで拗ねてるの?

しげくんは自分のことをよく話すから
彼のことは知ってるつもりなのに

その理由が分からなくて


戸惑ってると



「…ちゃんが、
俺以外の男の魅力を知ってまうとか
ヤキモチ妬きすぎて死んでまうよ、俺…」



そう言った彼が、
ちらりと私の表情を見て

「…やから俺だけ見といてなあ?」


そう言って、満面の笑みで微笑んだ。













end.





「ところであいつら…
いつになったら付き合うん?」
「それなぁ…ほんまにな」
「まあ、成り行きやろ。あのふたりは」
「ちゃんって誰やねん」
「流星は会わんほうがええで」
「え?なんでや」
「しげにしばかれてまうで」



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