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俺らと粉モン食べへん?

第4章 重岡大毅







だけどそれからの私は、

何かにつけて濵ちゃんに用あるからって
逃げ出すばかりで。


少し神山くんも呆れてた。


このまま会う機会も減ればなんて

考えていたのに。



「しげがちゃんも
一緒に遊ぼうやって言うてたけど」

重岡くんはかなりの頻度で、

神山くんと遊ぶついでで
私も誘ってくれた。


苦しい、辛い。


叶わないと分かっているのに、
期待する自分がいる。


「ええんちゃう、なんなら
俺も一緒に行くしさ。遊ぶぐらい」
『…ほんとに?濵ちゃんも来るの?』
「おん、来た方がええやろしなあ?」

「濵ちゃんがそんなんやから…」

「え?なに?神ちゃん」
「何もないわあほ」




濵ちゃんも来てくれるって言うから、

遊びに行くことにした。



重岡くんは相変わらず神山くんにベタベタで

濵ちゃんにも時々、絡みに行くが
私には遠慮して話しかけてはくれなかった。



「ここで告った方がええんちゃうの」
『え!!無理だよ…』
「スッパリ諦めるチャンスやろ?」
『…でも』
「大丈夫、俺がおるから!」



背中を押されて、気づいた。




私は、やっぱり君が好きって














end.





『重岡、くん』
「ん?なぁに?」
『す、好き…です…』
「…お、俺を?」
『あの、ダメなら無理って…!』
「俺も好き!!!」
『ほ、ほんとに?』
「濵ちゃんが好きなんかと…」
『え、濵ちゃん?なんで??』
「疎いのは自分もやんかぁ…」



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