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俺らと粉モン食べへん?

第4章 重岡大毅





好きになったのはいつだっけ。


少し考えてみれば、
ただの一目惚れに等しかった


友達の友達、偶然知り合った私は

彼を見て好きだなって思った。




だけど彼は恋愛に疎くて、

女の子にはよそよそしい感じだった


何とか仲良くなりたくて、
私は神山くんとも仲良くなろうと思った。



「しげ?うーん、あいつ女苦手やしな」
『苦手なの?』
「嫌いってわけやなくて、
どう接したらええか分からんらしいで」


そう聞いてちょっとだけ、
希望を失った気持ちになった。


彼は神山くんといるときの私には
たくさん話すのに、

1人の私には少し遠慮がち。



「あいつには恋愛が早いのかもなぁ」


『そ、っか…』

「LOVEとLIKEの違いも分からんからな」



なんて、私の気持ちなんて
知らないからグサグサくる言葉を
平気で放つ神山くん。



『…そうだね』


だけど、不本意ながら
涙がこぼれた


「えっ、え!?まさか…
ごめん!気付かへんくてごめん!」
『う、ううん…あの、平気…』



何も出来てない。

彼に好きなんだって、言えなくて。




この時から私は諦めようって、

そう決めたんだ。









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