第1章 中間淳太
なんだろう。
今までありがとうとか?
それとも元気でな?
嫌だな、もう会えなくなるのかな…
「を台湾には連れて行けへんし…
俺もこっちに来るのは難しくなる。
けど、けど…俺…」
「淳太くん?」
「のこと、好きです」
その一言を言ったあと、
ぎゅっと唇をかんだ。
「初めて会った時から、ずっと、
俺の一目惚れで、片想いで、だから…
お兄さんなんて言われて正直、辛かった」
「あの…」
「お願い、答え聞かして?」
真っ直ぐ見つめる淳太くんが
時々、キョロキョロして
とても緊張してるんだって分かる。
「私も…、本当は淳太くんが好き!」
「え、ほんま?」
「ふふ。ほんま!」
「やば、嬉しすぎる…!」
そう言って淳太くんは、
照れながらも嬉しそうに笑った。
end.
「台湾…行くの?」
「大学もな、向こうの大学通うねん」
「そっか。会うの難しいね」
「暇さえあれば会いに来るって」
「それまで待ってるね!」
「小瀧とか流星とかと浮気すんなよ」
「しないよ!あれ?(なんで知ってるの?)」
「なら安心やな(俺の情報網嘗めんなよ)」