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俺らと粉モン食べへん?

第3章 桐山照史





「入り口突っ立って何してんの〜」


ふらふらやって来たのは、

大きな欠伸をする流星だった。


『あ、ごめんね』

「照史くん?」
『う、うん…』
「そこおるやん、入ればええやん」

ぐいっ、と中に押し出す流星。

なんやあの仲良さそうなやりとり…



「流星、どこ行っとったん」
「神ちゃんに呼ばれてたから。
照史くんなんで俺睨んでんの?」
「お前がやらかすからやろ」
「え?なんかしたっけ」


なんもしてへんよなあ?

なんて、隣に立つに
聞くからまた更に腹が立つ。


も分からないと

首を傾げる。



「もしかしてさ、もしかしてやけど
と歩いてたこと?」

それ?

と平気な顔をして聞くから、
怒りが爆発して舌打ちをしてしまった。


その舌打ちにビックリして、

流星はふふ、と笑う



「言ってへんかったけど、

俺とは兄妹やからね?」

「え!?」


『あれ?言ってなかったかな?』
「まあ、は標準語やからな
顔も似てへんし気づかんやろ。普通は」

「じゃあ…」


「普通に家に帰ってただけやし」

『ご、ごめんなさい…
言わなくても知ってると思ったから』



悲しげに眉を八の字にするから、


俺は馬鹿らしくなって
笑ってしまう







「妬かせた罰は受けてもらうで?」










end.






「毎日メールと電話な」
『うう…(面倒で放置してた人)』
「それもアレや、毎分」
『ええ!それは嫌だ』
「俺でも嫌やわぁ」
「流星に有無は聞いてへん
大体お前のせいで起きた事やからな」
「照史くんが勝手に勘違いしたんやろ」
「とんだとばっちりやな、流星」
「ほんまや…なんもしてへんのに…」






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