第3章 桐山照史
俺はうるさくて、
誰彼構わず話しかけてまう性格から
友達が他の人より多かった。
比率的には男友達が多かったが、
女友達も必然的に増えていた
仲の良かった淳太くんの妹で
濵ちゃんの幼馴染みのと出会った
キラキラした笑顔で、
よく笑う明るい子やった。
英才教育のせいやって、
は敬語で標準語だった。
淳太くんは関西弁なのに、
ってずーっと不思議やったな。
頭も良く運動も出来て。
『照史くんは何が好きなんですか?』
フレンドリーだった。
だからこそ、俺は妬いたんや
「濵ちゃんと仲良しすぎなんちゃう」
ポロッと漏れた本音に、
我に返って片手で口を抑えた。
『そう…ですか?』
「ごめん、忘れて!ごめんな、」
の事なんか分かってなかった
いつも笑顔なのも、
文句も怒ったりもしないことも。
全部全部、
君の心の奥に隠した、
心の闇からきていることだって。