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俺らと粉モン食べへん?

第2章 濵田崇裕






やっと聞けた返事なのに


俺はどこか納得と理解をしていた。



そうだろうと思っていた


「ええんちゃう。あいつええ奴やから」



せめての前では
ええ奴になりたくて


笑顔で応援するなんて言った。



『応援してくれるん?』

「はまちゃん優しいからな」


頑張れよ、と先に居酒屋を出ると


入って来ようとしていた望と
思わずぶつかる


「うわ、びっくりした…」

「のことよろしくな」

「え?はまちゃん帰るん?
一緒に帰ろうや〜!」

「寄るところあんねん俺」



またな、と手を振る。



俺もずるいよな、

なにが応援するやねん。
優しくなんて、全然ないやんか。


じわじわこみ上げる涙を、


必死に裾で拭った。




「はまちゃん!」



照史が追いかけて来て、


俺の顔を見るなり
ポンッと背中を叩いた。



「ええ人がまた現れるって」

「俺のええ人はだけや」




ずっと好きやったから分かんねん。


振られた悲しみも

振り向いてはもらえないと
分かった苦しみも


俺やない人に笑いかける辛さも



叶わない恋と知った痛みも。



それでも俺にとって最高の素敵な人は


、お前だけや
これからもこの先もずーっとやで













end.





それでもその気持ちを押し殺して

に笑いかけた。



「さようなら恋心」


いつか2人を心の底から祝福できる日まで

忘れへんで、好きやった気持ちも。










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