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俺らと粉モン食べへん?

第2章 濵田崇裕





昔の俺は荒れていた。


何に対しても"どうでもいい"なんて
言って適当にやっていた



都合の良い奴らとつるんで、

都合の良い女と適当に遊んで
飽きたらポイ捨て。



そんな俺の目の前に現れた君は

眩しいくらいの純粋な笑顔を
俺に向けていた。


こいつかて、周りと一緒やんどうせ


話しかけてくる度、
適当にかわした



それを繰り返している度にいつの間にか、

俺は君に惹かれていたんや。




『濵田センパイ!一緒に帰りましょう!』



だけど俺、真っ直ぐになれへんかった




「ごめん、ほかの人と帰るから」

『…分かりました!また誘います
今日はのんちゃんと帰ります』



離れていかへんように

嫌われへんように



俺はどうすればよかったん?


君を傷つけず愛す方法は

真っ直ぐ好きでいられる方法は



俺はまだ知らへんのや。




「ねえ、濵ちゃん、帰ろ〜」

「ああ。一人で帰って」

「えー。約束したやんかぁ」

「おまえダルイ、もうええわ」




君以上の好きな人さえ現れたら、

俺もこんな悩まず苦しまず
辛い気持ちにならずに済んだはずやのに。







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