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俺らと粉モン食べへん?

第2章 濵田崇裕






生まれた病院から高校まで、

お前は俺の隣にいつもいた



なんとなーく、親の付き合いで
お前と話したりするだけで

特別な感情や関係など

俺らの間には一つも無かったはずやった。




「フラれた?」


人見知りなお前は唯一知り合いの俺に
やたら引っ付き回るようになった

せやから恋バナはいつも俺にする。



フラれた話なんか面白みもない。

どうせ脈なしなのに告って
ごめんなさいって言われたんやろうけど



めそめそ泣くから慰めなきゃならなくて



早くこいつの事、
誰か幸せにしたってやーなんて

心の中で思ってた。



なんせ俺には1度も春が訪れへんから。



こいつと居ると何故か知らんけど
付き合っとるように見られるらしくて

告白とかはした事ないけど


"付き合ってるんでしょー?"


で、俺の恋は粉砕するのだ。



「早く友達作れやお前も」



ぽん、と突き放すと
ぎろりと睨んでくるから


肩をすくめてとぼけた顔をする。



横におった照史が「冷たい幼なじみやな」と
ヘラヘラ笑ってるから。


幼なじみちゃうわ、と否定した。







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