第2章 濵田崇裕
その日、改めて知らされました。
貴方はまだあの時の言葉を
守っているってことに。
だから溢れる涙を必死に袖で拭い、
無理やり笑顔を作りました。
分かっていました、と
物わかりの良いフリをしてまで
貴方に良い顔をしたのに
それから貴方は容易く私から
離れていってしまいました
好きだと言ったから?
貴方に私の気持ちを告げたから
そうして離れたのですか?
『…傷つけてる事に気づいてませんね』
それでもいつか貴方が、
本当に好きでいていいと思う、
素敵な人が現れたのなら
相手が私でないとしても、
潔くその恋を応援したいと思うのです。
はまちゃん、
それが恋というものなのですよ。
end.
遠ざけたのはまちがいだと、
そう気づいたら
俺のこの気持ちはどうなんねん。
傷つけてしまったのだと気づいたら、
君が泣いてる意味も無理に作った笑顔も
すべては俺のせいなんやと
自覚してしまったら
それは、どうしたらええの?