第4章 スカウト!スイーツパティシエ
司くんは天祥院のお兄様...!とかなんとか目を輝かせてるし、嵐ちゃんは
両手で口を隠して、あらあらと自分の方を見つめている...。
会長は確かに夢ノ咲の誇るトップアイドルだからとっても顔が
整っていらっしゃるのだけども、オーラが強すぎて恐怖の方が勝る!!
「あ、あの手をどけてもらえると嬉しいんですが...」
天祥院「うーん君が僕の事を名前で読んでくれたら退けなくも無いけど...」
なんとも理不尽な...!でもまあ仕方ない...
会長は自分よりも背が高いので、少し見上げる形で目を合わせ
「英智...先輩。あの、この体制をやめて頂けると嬉しいです。」
そう言うと、会長は少し驚いたような顔をした後、すぐに笑顔に戻り
天祥院「やっぱり君はかわいいね。桃李と同じくらい懐いてくれたらもっと
かわいいんだけど...」
などと言って解放してくれない。いや、約束まもってくれ。
そう思っていると
瀬名「ウチの後輩、虐めるのも大概にしてくれない?」
と、泉さんが会長と自分の間に手をのばしてくれた。
今、泉さんが神様に見えた。