第16章 女の子の日
突然嫌な予感がして
夜中に目が覚めた
「ん〜?どした?」
ガバッと勢いよく起きてしまった為せっかく眠っていた和さんも起こしてしまう
「ごめんなさい。起こしちゃいました」
「いーよ。なに?変な夢でもみた?」
和さんがまたベッドに引き摺り込もうとしてくるのでそれをやんわり拒否する
自分が寝てたところを確認したが幸い漏れ出してはいなかった
「生理来ちゃったかもなんでトイレ行って来ます」
やんわり拒否した手を少し握った後立ち上がるとジュンっと思い切り漏れ出すのがわかって思わずしゃがみ込む
「えっ。大丈夫?立ちくらみ?」
「あ、いや。いっぱい出て来ちゃったかもです」
立ち上がったら更に漏れそう
今一応いつ来てもおかしくない周期だったからナプキンはつけていたけど薄いおりものシートで
しかもショートパンツを履いてるから多分立ち上がったら垂れる気がする
「とりあえず立てそう?」
前にしゃがみ込んで両手を握られる
「汚してもいいから」
そう言ってゆっくり引き上げられて立ち上がるとやっぱりツツーと太ももに伝うのがわかる
和さんがティッシュで即座に堰き止めてくれて
「このままシャワー行って来な?」
そう言いながらも、ここ抑えてね。と私の手を堰き止めてるティッシュの上に置いて一緒に風呂場まで来てくれた
シャワーを浴びて今度はちゃんとしたナプキンを当てがいパジャマを着替える
リビングに行くと白湯が入ったマグを渡された
「ありがとうございます」
「いーえ。今回重そう?」
時々激務の後の生理とかは重いのが来たりするので
今回も似た感じで心配そうに見つめる和さん
「そうかもです。でも明日…もう今日か。お休みなので」
ゆっくりできます。と和さんを見上げる
「そう。俺も夕方には帰るから。飯は適当に頼んで済ませなさいよ?夜飯は俺が考えるから」
マグをそっと流しに入れてあくびをしながら寝室に向かう和さんを追いかけた
「ほら。おいで」
背後からギュッと優しく抱きしめられて子宮あたりに優しく手を乗せられる
「あったかいです。気持ちいい」
「由梨生理の時これ好きでしょ」
長年一緒にいて
結婚する前の曖昧な時からやってくれるこれはすごく気持ちが良くて
何だかホッとする