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2人の距離〜サブストーリー〜

第15章 浮気撲滅の会






「ちょっと!絶対今私の話してんでしょ!」
ガルルッ!と聞こえそうなくらい威嚇してくる美人に由梨は必死に、落ち着いて下さい!って俺との関係を説明してる


微かにその声が聞こえたのか電話越しで吹き出してる和さん



「肝に銘じておきます。怒らせちゃダメな人目覚めさせちゃいましたね」

「フフッ。そゆこと。…多分ね?嫉妬もあるから。その人」

「え?」

「俺に取られちゃった事もまだあんまり納得いってないとこあんのに。ぽっと出の野郎にぐいぐい来られてる最愛の女取られたって」


あ、そっちタイプか

黙って納得してると


「秋ちゃん?勘違いしてる様だけど。その人れっきとした男だからね」

「はい?」



え?



どゆこと?




びっくりしすぎて思わず目を見開く



「え?どうしたの?」
不思議そうな由梨

「え?マジで?……すげー!!」

思わず感動してしまうと堪える様にクツクツと笑う和さん



「やめてよ。今一応仕事中なのよ」

「あ、すみません。かわりますか?」

いや、もういいよ。と言って電話を切る和さん

携帯を楓さんに返して


「いや、びっくりです。めちゃくちゃお綺麗ですね!」

「え、なんなのよ。いきなり」
怪訝そうな顔でちょっと引いてる楓さん

「いや、今和さんから男性だって聞いて」

「そうだよね!たいちゃんの言いたいことわかるよ!楓さんすごい綺麗だよね!」

「な!…でもな〜。れっきとした男って言ってたけど。全然そんな感じには見えない。普通に女性ですよね」

「……………なんか今ので納得したわ」
頬杖をついて苦笑いをしながら酒を飲み始める楓さん

「なーんで。由梨の周りの男って。癖あるのしかいないのかしら」

テーブルの下で足でツンツンされる


「あんた、ところでいい腕してんのね」

妖艶な笑みを向けられてゾクっとする





だめだ




これは絶対踏み入れちゃいけないやつ






結局その日は由梨の希望の夜パフェには行けずに楓さんのパワフル飲み会に変化した



fin
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