第15章 浮気撲滅の会
「お疲れ様です」
「フフッ。ごめんね?いつもこんな感じなのよ」
何だか楽しそうな和さんの声で察した
だいぶ楽しんでんな
「いえ。大方予想はつきます」
どうせ由梨が慌ててる姿を俺に見せて
後でそれを聞きたかったんだろうけど
「さすが。よくわかってんね。で?どう?」
「多分和さんの思惑通りですね」
「クフフっ。後が楽しみ。ちゃんと連れて帰って来てね」
チラッと由梨を見ると不思議そうな顔をしてる
「はい。わかってます。ところで。俺のこと信じてもらえないんですがどうしたらいいっすか?もしかしてそれも込み込みでした?」
フフッ。と笑って返すだけの和さんに全てを察した
「別にいいっすけど。こんな美人さんに睨まれちゃって。中々ない体験なんで」
睨んでる楓さんにニコッと笑いかける
「クフフっ。…まぁ秋ちゃんが色んな人いるど真ん中で由梨といちゃついてたのが悪いんだけど」
「え、めずらしっ」
やきもちなのか?珍しい発言にキュンと心持っていかれそうになる
「いいのよ。普段なら。ただね。その目の前にいる人。…かなり厄介だから。楓ちゃんに見られちゃったのは秋ちゃんの責任だから。そこにちょっとだけスパイス入れてあげたとでも思って」
確かに
明らかにまだ俺を疑ってる顔してて
怒りの矛先が和さんに向けられたと思ってるけどこれはまだ俺にもあるなと苦笑いする