第14章 ひっそり育む愛
いつもはぴったりくっついてくるのに
でもそんなこと言わずに普通に、お疲れ様。とグラスを合わせた
「はい。和さんもお疲れ様です」
その後は普通に飯食って
酒飲んで
ゲームして
いつの間にか秋ちゃんはいつものように丸くなって床に眠ってた
「フフッ。もうたいちゃんにマットレスとか買った方がいいですかね?」
秋ちゃん専用の布団をかけながらそんな事を言う由梨に、そうね。と返しながら後片付けをして
「それか私の部屋譲りましょうか」
片付けに参戦する由梨がそんな事を言い出す
「あー。ね。由梨のベッド結局使ってないしね」
一応。と用意した1人部屋は結局物置と化している状態で
「はい。買ってから一度だけ。あとは風邪とか?」
「そうね。、、でも一度って……フフッ。数時間?」
「う…………はい」
少し恥ずかしそうな顔をする由梨を見てニヤついてしまう
「1人だと寂しいんだっけ?でも、いないで1人で寝る日もあるのにね」
弄りたい欲がふつふつと湧き上がりそう言うと
「だって………ないじゃないですか。…あの、、匂いとか」
見えないように顔を少し背けながらそんな事言うなんて
「クフフ。………そうね。」
本当に面白い
「わかるよ。由梨の言いたいこと」
わざと覗き込むと
やっぱり
「クっ。…真っ赤」
「……見ないで下さい」
「フフッ」
思わずキスすると
少し跳ねる肩
そしてわざとらしくじっと見つめたら目を泳がせてる
あー。本当に
「……クフフっ。ねぇ。もしかして
また誰かに告白でもされちゃった?」