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2人の距離〜サブストーリー〜

第14章 ひっそり育む愛





たいさんがうちに訪れる様になってから何週間か経って




私達夫婦はなにも変わらずに過ごしている







「ねぇ、和さん?」

「んー?」

「バレちゃいます」

たいさんは今リビングで飲み過ぎたのか丸くなって眠っていて私たちはキッチンで後片付けをしていた


そんな時にギュッと背後から抱きしめられて





「フフッ。いーじゃない。悪いことしてないんだし」

「……確かにそう、かも?」



私達は夫婦


悪いことは決してしてない

寧ろ夫婦仲良しで良い事なんだろう




「だけど、やっぱり恥ずかしい」

両手で顔を隠してチラッと指の隙間からたいさんをみるが全く身動きしなくて



「寝てるから大丈夫よ」
視線を向けてる方に気づいたのかそう言って

私の身体をくるっと回転させて向かい合わせになる



「こうしたらもう見えないでしょ?」

フフッ。と笑いながら顔中にキスしてくる和さんは肝心な唇にはしてくれなくて



「ん。……和さん」

「なーに?」
ニヤッとしながら唇にほど近いところで止まって尋ねられる


私が声かけなかったらそのまましてくれた?




いや、多分そうじゃなくて





「私からもいいですか?」

「ん。いーよ」

触れるか触れないかの距離にいたから直ぐにそれは出来て



何度も角度を変えて口付けると

パクッと下唇を食べる様にされた



それはいつも身体を熱くさせるキスで



「ダメ、……足りないです」

「フフッ。そう言うと思ったよ」

離れて手を引かれる

そして、シッ。と人差し指を口に当てて寝室に連れてかれた


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