第11章 豹変
相葉さんのヘアメイクが終わった後喫煙所でタバコを吸っているとたまたま2人きりだったからか神妙な顔で相葉さんが見てきた
「ん?なに?」
「そのニノの性格さ、由梨ちゃん分かってるんだよね?」
「珍しいな。なに?楓ちゃんとの話で心配なった?」
そういった話は何年も前のあの時、つまり結婚前以来
「まぁ、ちょっとだけ」
チラと見て様子を伺ってくるので、しょーがないなぁ。と言ってスマホから由梨の名前を出してスピーカーホンで掛ける
しーっ。と相葉さんに人差し指を当てて喋るなとすると何故か口をおさえるので、クフフっ。と吹き出したらそのタイミングで由梨が電話に出る
「クフフっ。……あー。今大丈夫そ?」
「大丈夫ですよ?どうしました?なんか楽しそう」
フフッ。と俺に釣られたのか笑う由梨
「いやぁね?思い出し笑い」
「思い出し?………て!!もうやめてください!もぅ!家の中で充分です!」
「家の中ならいいのね。…ところで今日は飲み行きますか」
口パクで、相葉さんは?と聞くと指でokとするので、相葉くんと3人で。と言った
「はい!行きましょ!」
嬉しそうにする由梨
「あ、そう。んじゃまた連絡するわ。…あ、今日は嗜む程度ね」
「はい。心配ありがとうございます」
心配って訳じゃないんだけどな。と思いながらも、じゃあね。と電話を切る
「相葉さんをダシに飲みに行けるわ。最近警戒中だったから」
笑って言うと意味がわからないと言う顔をするのでスルーした
由梨はあの晩の事がありプチ断酒をしていて
いつもの晩酌が上手いことなくなりちょっとつまらなかったからきっかけを作れてラッキーだなと思っていた
「そういえば3人てはじめてだな」
楽屋に戻りながらそう言うと、確かに!とちょっと嬉しそうな相葉さん
そして3人での飲み会もちょっと面白かったけど
また別の機会に
fin