• テキストサイズ

2人の距離〜サブストーリー〜

第5章 初めましての会





「ところで輝はさ、どんなとこで好きになったの?」
由梨のこと。と続けると物凄いびっくりした顔をして、何でそれをっ⁈と言うので、由梨から聞いた。と今来たばっかりのつまみを頬張る


「いや、あの。平気なんすか?そういうのムカつきません?嫁のことなのに…」
言うのを渋る輝にフフッと笑う

「俺そういうの全然平気。多分ねー。欠けてんだわ。感情」
笑いながらそう言うと、そうっすか。と意を決した様に言われた

「きっかけっていうのは特に無いんですけど、笑顔っすかね。笑い方とかあいつに寄り添う感じとか。そんなんがなんか良いなーって。…あ、すみません。」
あいつってのは多分ヒロトの事だろう。
思わず出してしまった人物に謝って来た


「いや、大丈夫よ。さっきも言ったけど本当に気にしないの。俺」

「それよりも。笑顔ね。まぁ確かによく笑うよね。あの子。…輝は笑顔が好きだったんだってって言っとくわ」
ニヤニヤしながらそう言うと、勘弁して下さい。と焦りだすのでクフフッと笑う

「まぁさ。これからも仲良くしてやってよ。俺気にしないで誘ってあげて?これは本当に言いたかった事」
結婚したら急に誘われなくなった。とポツン。と話していた事を思い出しながらそう言った。

「わかりました。確かにちょっと遠慮してたかも。」
嬉しそうに言うのでフフッと笑い返した

「それにさ、由梨の事色々知ってる人で数少ない1人だからね?そこら辺安心できる人の1人だと思うのよ。輝って。」
そう言うと、確かに。と納得していた


「俺もさ、普段家帰れない日もあるから。寂しがってたら構ってあげてよ」
ニヤッと笑いながら言うと

「なんか二宮さんって想像以上に男前ですね」
クフフッと思わず吹き出してしまった。

何を言うんだこいつは。

「いや。あ、うん。ありがとう」
とりあえずお礼を言ってみるがニヤつきは止まらない

「でも本当納得しました。久々に会った時の由梨ちゃん。凄く幸せそうでしたもん」
それに対してフフッ。と笑うだけで返す。




輝とはその後も何度も飲みに行く仲になるんだけど、それはまた別の話で。




fin
/ 82ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp