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2人の距離〜サブストーリー〜

第5章 初めましての会




某日。


指定した居酒屋に行き目的の人を見つけた。

この居酒屋は個室でないから入って直ぐにそれらしき人に近づくとガタッと立ち上がり一礼するその人


「あ、あのっ!俺っす!」
そんな事を言うので吹き出してしまう。

「クフフッ。いや、わかってるから。」
そう言って向かいに座ると同じく座り直すこの人は木田輝。
予定が合わなくて中々会えなかったけど念願叶ってやっとこうして会えた


「改めて、木田輝です。」
名刺を出すんじゃないかってくらいしっかり挨拶するので、どーもどーも。と言いビールを頼む


「いやぁ。本物だったんですね。」
まじまじと見て言うので、そう。本物ですよ。とニヤニヤした。


ビールが来たので乾杯でもしましょうと言うことになり輝が

「それじゃ、結婚おめでとうございますって事で。」
カツンとグラスを当てて来るので、あ、そっちに乾杯?と笑いながらも大きめな一口を飲む

あー。うめー。と絞り出す様に言う輝はやっぱり想像通りの人でちょっと笑っていると、なんすか?とビクビクしはじめた。

「ところで、俺。何で誘われたんですか?…説教?」
思わずビールを吹き出しそうになるのを我慢して飲み込み否定する

「いやいや。説教なんかしませんよ。なんか悪いことしたの?」
ふざけてそう言うと、これと言って特に…。と考え始めるのでフフッと笑った

「あー。でも。お礼は言いたいと思ってた。電話でも言ったけどさ。色々ありがとうね。由梨も感謝してるよ」
照れたのか、あー。はい。と頭をぽりぽりしながら言う輝


「由梨ちゃん元気すか?連絡全然とってなくて」
そう言う輝は心配そうな顔をしていた

「うん。元気だしいつも通りに面白いから安心して。」
つまみを頼みながらそう言うと、面白い?と返された

「由梨が面白いのは元気な証拠だから」
数々のおっちょこちょいや言動を思い出しフフッと笑っていると、あー。でも本当に良かった。と安心している輝

「由梨ちゃんの面白い姿見たことないっす。本当に良かった。幸せなら」
ハハッと笑ってそう言う輝に、今度は3人で飯行こうな。と言うと凄く嬉しそうにしていた。
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