第4章 ブルーの下着
「大丈夫。俺も今日ちょっと頑張っちゃったから。」
もう無理。と言いながらスゥッとそのままの体制で眠る和さん。
和さんの体温が心地よくて私もそのまま眠った。
朝早くに目が醒めると隣には和さんがいてちょっと寒そうにしていた。
今の時期朝は少し冷えるので流石に下着一枚だと身体が冷える
それでも服を着るのは億劫でまだ時間もたっぷりあったのでぴったりくっつき和さんの少し冷えた身体に手を伸ばすと、おはよー。と目を瞑りながらニヤつく和さん。
優しく抱きしめ返してくる。
「ごめんなさい。起こしちゃいました。」
私の返事には答えてくれなくて、んー。あったかい由梨。とぎゅっと力を強めるので胸に耳を当ててフフッと笑い返した
そんなことをしててもやっぱりまだ寒くていい加減起きてお互い服を着ようとしたらちょっと待ってと止められた。
ん?と背後にいる和さんに向き直ろうとしたら下着のホックを外され、パンツも脱がされた。
そして昨日の履き替える前の下着をしっかり着させられる私
「…あの。凄く恥ずかしいです。」
私がそう言うとハハッと笑い今迄着ていた下着を持ってゴミ箱に向かう和さん
「じゃーね。思い出のブルーの下着ちゃん。」
そう言ってゴミ箱に捨てる和さん
思わずアハッと吹き出す私を見てつられてちょっと笑う和さん
私にとって恥ずかしい思い出でしかないのだけれど。
それでも和さんは何故かこの思い出を大事にしてるみたいでちょっと嬉しかった。
ありがとう。ブルーの下着
さよなら。ブルーの下着
fin